家庭医学館 の解説
きんにくえねるぎーたいしゃのしくみ【筋肉エネルギー代謝のしくみ】
このATPは、大まかにいって2つの機構によってつくりだされています。
1つは、細胞の中にあるミトコンドリア内での酸化的リン酸化(酸素を使ってエネルギーを発生させる機構)で、もう1つは、細胞の液体成分にある嫌気性解糖系(けんきせいかいとうけい)(酵素(こうそ)を使ってエネルギーを発生させる機構)です。
瞬発力を必要とする運動のときには解糖系で、長時間の運動のときには酸化的リン酸化でつくられたATPがそれぞれ利用されます。
この代謝の異常でおこる病気は、ミトコンドリア筋症と糖原病がおもなものです。