解糖系(読み)カイトウケイ

デジタル大辞泉 「解糖系」の意味・読み・例文・類語

かいとう‐けい〔カイタウ‐〕【解糖系】

生物の体内にある糖の代謝経路グルコースピルビン酸乳酸などに分解し、細胞エネルギー源となるATPを産生する多段階の化学反応で、細胞質で進行する。
[補説]酸素がある好気的条件下では、解糖系で生成されたピルビン酸はミトコンドリアに運ばれクエン酸回路に入る。酸素がない嫌気的条件下では、ピルビン酸が乳酸にまで分解される。嫌気的解糖によって生成された乳酸は肝臓へ送られ、グルコースに変換される。激しい運動によって嫌気的解糖が亢進し、筋肉中に乳酸が過剰に蓄積すると、pHが低下し、疲労やこりを引き起こす。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「解糖系」の解説

解糖系

 →解糖

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android