管状炉分解法(読み)カンジョウロブンカイホウ

化学辞典 第2版 「管状炉分解法」の解説

管状炉分解法
カンジョウロブンカイホウ
tubular heater cracking process

石油系炭化水素の熱分解法の一つ.高温の加熱炉に細管状の反応管を多数おさめ,その反応管中に原料を多量のスチームとともに,高流速で通して熱分解し,エテンプロペンなどの石油化学原料を製造する方法.エテン製造の主原料として,わが国ではナフサを用いているが,アメリカではおもにエタンプロパンが用いられ,これらの大部分は管状炉分解法によっている.また,このような反応形式は,大きな吸熱反応であるメタン水蒸気改質などにも使われる.[別用語参照]ナフサ分解

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android