日本歴史地名大系 「築出新地」の解説 築出新地つきだししんち 東京都:江東区旧深川区地区築出新地[現在地名]江東区越中島(えつちゆうじま)一丁目大川(隅田川)河口東岸の町屋。北は定浚屋敷続(じようざらいやしきつづき)上納地・越中島拝借地、大島(おおしま)川を隔て中島(なかじま)町、東は戸田備後守下屋敷、南は海。深川築出(ふかがわつきだし)新地とも称した。文政町方書上によれば、享保一九年(一七三四)神田三河(かんだみかわ)町三丁目(現千代田区)の町人善兵衛、神田永井(かんだながい)町(現同上)の町人権兵衛が、越中島の脇、御石置場後方西の海手約一一五間を、海中澪通りの浚土を用いて自分入用で築立て、町屋としたい旨を幕府に願出て許可される。地代として一ヵ年に三〇両を上納し拝借地となった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by