普及版 字通 「粒(漢字)」の読み・字形・画数・意味
粒
常用漢字 11画
[字訓] つぶ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は立(りゆう)。〔説文〕七上に「糂(つぶ)なり」、また糂(さん)字条に「米を以て羹(かう)を和するなり」と、「こながき」の意とする。〔書、益稷〕「烝民乃(すなは)ち粒す」は穀食すること。〔詩、周頌、思文〕「我が烝民を立つるは 爾(なんぢ)の極に匪(あら)ざるは(な)し」の立を、〔箋〕に「當(まさ)に粒に作るべし」という。下句に「我に來牟(らいぼう)(麦)を貽(おく)る」の句があって、上下照応する語となる。
[訓義]
1. つぶ、こめつぶ。
2. 穀つぶ。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕粒 阿良本(あらもと)〔和名抄〕粒 伊奈豆比(いなつび)〔名義抄〕粒 イナツビ・ツヒ 〔立〕粒 イナツヒ・ツヒ・アラモト・ヨネノツヒ
[語系]
粒lip、拉lpは声義近く、拉はもと、打穀して粟粒をうることをいう字であろう。
[熟語]
粒食▶・粒雪▶・粒粟▶・粒米▶・粒粒▶
[下接語]
遺粒・一粒・穀粒・沙粒・嘗粒・薪粒・絶粒・素粒・粟粒・麦粒・飯粒・米粒・余粒
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報