粗糸(読み)そし

精選版 日本国語大辞典 「粗糸」の意味・読み・例文・類語

そ‐し【粗糸・麁糸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 粗末な糸。安ものの糸。
    1. [初出の実例]「凡諸国輸調〈略〉絲一丁成絇〈上絲四両、中絲五両、麁絲七両各為絇〉」(出典延喜式(927)二四)
  3. ( 粗糸 ) 繊維平行に並んだ紐状スライバー篠綿(しのわた))を粗紡機にかけて細くし、撚(より)少しかけながら巻き取った糸。前紡工程を経て得られる糸。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の粗糸の言及

【粗紡機】より

…紡績工程で練条スライバー(短繊維束)を細くし,軽く撚り(より)をかけてボビンに巻き取り,精紡機にかけられる太さの粗糸(ロービングroving)を作る機械。繊維束が細くなると伸ばされたり,切断しやすいので,最小限度の撚りをかけて巻き取る。…

※「粗糸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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