精に入る(読み)せいにいる

精選版 日本国語大辞典 「精に入る」の意味・読み・例文・類語

せい【精】 に 入(い)

① (「入る」は他動詞下二段活用) 心にかける。精神をこめる。
バレト写本(1591)「ウチシュワ メンメンノ ウケトリヲ xeini(セイニ) yrete(イレテ) ソバメヲモ セズ」
浮世草子・風流曲三味線(1706)六「お馴染もござりませぬに、御精(おセイ)に入(イレ)られ、切々の御見舞忝なし」
② (「入る」は自動詞四段活用)
(イ) ①に同じ。
浄瑠璃嫗山姥(1712頃)四「随分奉公せいに入、敵の首いくつでも引きぬいて上ましよと」
(ロ) こまかなところまで注意する。細に入る。
経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後「精に入り粗に入り微を究め妙を尽すの一大文字」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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