糊入れ(読み)ノリイレ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「糊入れ」の意味・わかりやすい解説

糊入れ
のりいれ

糊入れ紙の略。色を白くするために米糊を入れて漉(す)いた近世杉原紙のことで、中世にはこれを加えずに漉いていた。また、甲斐(かい)国市川大門(山梨県西八代(にしやつしろ)郡市川三郷町市川大門)や西嶋(南巨摩(みなみこま)郡身延(みのぶ)町西嶋)で漉かれた肌好(はだよし)紙、本判(ほんばん)と称する米の粉を加えて抄造した奉書紙も糊入れと通称した。

 また製本用語では、製本工程で見返しに糊を引き表紙と密着させることをいう。

[町田誠之]

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