日本歴史地名大系 「紀伊国名所図会」の解説
紀伊国名所図会(紀伊名所図会)
きいのくにめいしよずえ
五編二二巻
別称 紀伊名所図会 第一・第二編(各三巻)高市志友編、第三編(六巻)加納諸平編、後編(六巻)加納諸平・神野易興編、熊野編(四巻)高市志友編(高市志直校訂)
成立 第一編文化八年・第二編同九年・第三編天保九年・後編嘉永四年・熊野編昭和一二年
版本 国立国会図書館・内閣文庫など
解説 和歌山藩御用書肆青霞堂の主人高市志友に始まり、国学者加納諸平らによって受継がれ、順次刊行されたが、熊野地方分を残し完成しなかった。しかし昭和一二年高市志友の未定稿をその五世の孫志直が校訂加筆して熊野編が完成された。なお第一・第二編は西村中和、第三編は西村中和・小野広隆・上田公長、後編は小野広隆の画。
活字本 熊野編を除き大日本名所図会刊行会大正一〇・一一年刊(全四冊)、昭和四五年熊野編を含め復刻。なお昭和一五年には和歌山および六郡の七巻本として刊行。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報