紅葉の(読み)モミジバノ

デジタル大辞泉 「紅葉の」の意味・読み・例文・類語

もみじば‐の〔もみぢば‐〕【紅葉の/黄葉の】

[枕]
木の葉の色が移り変わっていく意から、「移る」「過ぐ」にかかる。
「―移りい行けば悲しくもあるか」〈・四五九〉
葉があかい意から、「あけ」にかかる。
「―朱の玉垣いく秋の」〈新勅撰・神祇〉

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精選版 日本国語大辞典 「紅葉の」の意味・読み・例文・類語

もみじば‐のもみぢば‥【紅葉の・黄葉の】

  1. ( 古くは「もみちばの」 )
  2. 木の葉が色づき、やがて散っていく意で、「移る」「過ぐ」にかかる。
    1. [初出の実例]「見れど飽かずいましし君が黄葉乃(もみちばノ)移りい行けば悲しくもあるか」(出典万葉集(8C後)三・四五九)
  3. 後世、「もみじ」は赤いものという観念ができたところから、「朱(あけ)」にかかる。
    1. [初出の実例]「もみぢ葉の朱の玉垣いく秋のしぐれの雨に年ふりぬらん〈寂延〉」(出典:新勅撰和歌集(1235)神祇・五六六)

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