純投資(読み)ジュントウシ

デジタル大辞泉 「純投資」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐とうし【純投資】

株式の配当や値上がりによる利益目的とした投資。→政策投資
生産設備等の取得に要した経費から資本の減耗分を差し引いたもの。設備投資額から減価償却費を控除した金額

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の純投資の言及

【株式投資】より

…また株式投資の場合,投資期限を定められた信用取引やきわめて短期間で値ざやをかせごうとするやり方は〈投機〉といい,それだけリスクが多く安全性が低くなり,思惑どおりいかなかったとき,大きな損となる。機関投資家や法人の株式投資は政策投資と純投資に分かれ,政策投資は会社乗っ取り,事業または融資系列の強化,株式安定工作などを目的として株式を取得する投資で,純投資は株式の配当と値上がり差益の取得を目的とした投資である。近年は,日本も純投資による株式取得が多くなり,機関投資家現象が進展し,同時に外人投資も増大し,株式投資も株式の発行形態の変化,株式市場の構造変化ともあわせて,その目的,やり方など考え方に異なるところがみられるようになった。…

【資本蓄積】より

…粗投資の中から資本の価値損耗分を補塡(ほてん)すると,残りが資本の純増加分となる。粗投資から資本の損耗を差し引いたものが純投資と呼ばれる。 投資または資本形成は,実物資本の種類に応じて,設備投資,建設投資(企業の建物だけでなく,個人の住宅建設を含む),在庫投資からなる。…

※「純投資」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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