紙幣寮(読み)しへいりょう

精選版 日本国語大辞典 「紙幣寮」の意味・読み・例文・類語

しへい‐りょう‥レウ【紙幣寮】

  1. 〘 名詞 〙 明治四年(一八七一八月紙幣司を改称したもの。同一〇年一月に紙幣局と改称された。現在の財務省印刷局の前身
    1. [初出の実例]「紙幣寮へ相納候儀と」(出典:大蔵省布達甲第一二号‐明治九年(1876)五月一八日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の紙幣寮の言及

【大蔵省印刷局】より

…1871年(明治4)大蔵省の中に設けられた紙幣司を源とし,同年紙幣寮(紙幣寮の長は渋沢栄一)と改称された。当初は紙幣の製造・発行・交換などを業としたが,77年紙幣局,翌78年大蔵省印刷局と改称され,発行・交換の仕事は大蔵省に移され,以後作業官庁として現在にいたった。…

【貨幣】より

…新しい金貨・銀貨・銅貨は円形の貨幣となり,江戸時代の楕円形の大判・小判,なまこ形の丁銀,不定形の小粒であった豆板銀などが円形に統一された形状をもつことになった。さらに同年10月に紙幣寮(現在の大蔵省印刷局)が開設され,政府紙幣を製造し,のちに国立銀行紙幣・日本銀行券などの製造に当たった。【作道 洋太郎】
[近代日本の貨幣法制]
 安政の開港により,日本へのメキシコ・ドルの流入と日本からの金貨の流出が激化し,貨幣制度は大混乱に陥った。…

※「紙幣寮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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