紙挟(読み)かみばさみ

精選版 日本国語大辞典 「紙挟」の意味・読み・例文・類語

かみ‐ばさみ【紙挟】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かみはさみ」とも )
  2. 江戸時代に用いられた、書類などをはさみ入れ、ふところに入れて持ち歩くための道具。
    1. [初出の実例]「はな紙袋、紙夾(かみハサミ)、きせる、たばこ入」(出典:洒落本・根柄異軒之伝(1780))
  3. 書類、用紙などをはさみ入れておくための文房具厚紙の表紙で、ばねじかけではさみとめるものや表紙の裏の袋に入れるものなどがある。ペーパーホルダー。
    1. [初出の実例]「表紙の裏に附てある紙挟(カミバサミ)の間から少し現はれて居る紙片に眼が着いた」(出典:悪魔(1903)〈国木田独歩〉七)
  4. 紙をはさんでとめる金具クリップ
  5. 印刷機械の紙をはさむ部分。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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