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文房具 ぶんぼうぐ

5件 の用語解説(文房具の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

文房具
ぶんぼうぐ

筆記用具,紙製品,鋏・ナイフなど書斎に備える器物をいう。古代中国では読書や書写に必要な,硯箱,紙などの用具のほか,書斎にかかわる趣味や愛玩の器物まで含めて文房具といった。中国では文字の発達とともに関心が高まり,後漢時代には筆管の材料に関する記述もみられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぶんぼうぐ【文房具】

筆記具や紙,ナイフ,はさみなど,書くことに関連する道具の総称。文具ともいう。元来は中国の文人の書斎である文房の用具の意で,すでに漢代の学者蔡邕が《筆賦》を書くなど,中国では文具に対する格別の愛着が認められる。唐代には良質の硯(すずり)ができるようになって文具愛玩も強まり,宋代には〈文房四宝〉として筆,墨,硯,紙がとくに尊重されるようになった。日本へは朝鮮を経て筆や紙が渡来したと思われ,《日本書紀》の推古天皇18年(610)の条には高句麗の僧曇徴が紙と墨の製法を伝えたとある。

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大辞林 第三版の解説

ぶんぼうぐ【文房具】

〔書斎用の用具の意〕
読書したり、書き物をしたりするときに使う道具。ペン・インク・鉛筆・ノート・消しゴム・定規・筆・硯すずりなど。文具。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

文房具
ぶんぼうぐ

書斎(文房)に備える器物。文具ともいう。狭義には、机上やその周りに備える物をいうが、広義には文房生活に必要な用具すべてを含む。
 古代中国では、筆、硯(すずり)、墨、紙、筆洗(ひっせん)、筆筒(ひっとう)、筆架、水滴、墨台、文鎮(ぶんちん)、印材、印泥(いんでい)、刀子(とうす)、錐(きり)などの類のほか、文房に置く琴、屏風(びょうぶ)、書画、陶器、玉器、銅器などの愛玩(あいがん)品までも含んで文房具といった。宋(そう)代以降は硯、筆、墨、紙をとくに「文房四宝」とか「四友(しゆう)」と称して、それぞれの名品をたいせつにしてきた。
 日本では、高麗(こうらい)の僧曇徴(どんちょう)が紙や墨をつくることを伝えたといわれ、古くから実用のほかに儀式や官府の用具として、硯箱、水滴、筆などが珍重された。しかし、明治以後西洋文化が輸入されてのちは、欧米の紙類、筆記具類、事務用品など、どちらかというと実用品としての文房具が一般に普及した。それに伴って文房具店も、従来書斎で用いる用具にとどまっていたものが、広く学童用品、事務用品、製図用品、家庭用紙製品、デザイン用品などを含めた広範囲のものを扱うようになった。最近では、学習文房具の範疇(はんちゅう)ではキャラクター文具(意匠にキャラクターを施したもの)や筆箱などにみられるような、構造にくふうを凝らした、いわば玩具的文房具が現れており、また事務用品では機械化に伴うパーソナルな小型電卓の出現など、文房具といわれるものの範囲がかなり広がってきている。
 現在の文房具を大別すると、〔1〕万年筆、ボールペン、鉛筆などの筆記用品、〔2〕インキ、字消し、筆入れなどの筆記関連用品、〔3〕ノート、帳簿、便箋(びんせん)、封筒、アルバムなどの紙製品、〔4〕画材用品、〔5〕書道用品、〔6〕デザインを描くのに用いるデザイン用品、〔7〕定規や製図器などの製図測定用品、〔8〕糊(のり)、接着剤をはじめ画鋲(がびょう)、テープ類、各種ファイルなどの整理用品、〔9〕スタンプ台、チェックライター、ナンバリングなどの印字用品、〔10〕そろばん、電卓などの計算用品、などに分類することができるが、その種類は数千に及ぶといわれる。
 また、一般には、事務用機械類(机や書架などの什器(じゅうき)類、大型計算機、複写機、印刷機など)は文房具に含めず、会社や官庁、商店などで主として事務に用いる小物類も、文房具とは別に事務用品とよんでいる。[野沢松男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の文房具の言及

【硯箱】より

…硯箱が作られるようになるのは平安時代後半で,早くとも10世紀前半のころと考えられる。以後,硯箱は日本の文房具の中心を占めるが,当時は漢風の文化から和様化が進み,宮廷調度の形式が整う時期であり,個々の文房具より,室内調度の一つとして文房具をセットで納置する箱が整えられた。 硯箱の文献上の初見は,988年(永延2)東大寺の奝然(ちようねん)が弟子に託して宋王室に献じた進物中の〈金銀蒔絵(まきえ)硯箱〉で,その中には金硯のほか鹿毛筆,松煙墨,金銅水瓶,鉄刀などの文房具があわせて納められていた(《宋史》日本伝)。…

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