素三彩(読み)ソサンサイ

デジタル大辞泉 「素三彩」の意味・読み・例文・類語

そ‐さんさい【素三彩】

中国、明代後期に始まり、清代に盛行した陶磁器。緑・黄・紫などの色を用い、花鳥人物風俗を描いたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「素三彩」の意味・読み・例文・類語

そ‐さんさい【素三彩】

  1. 〘 名詞 〙 赤色釉を除いて、紫・黄・緑などの三色で絵や文様を表わした陶磁器。中国清代の康熙年間(一六六二‐一七二二)に多く産出された。

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世界大百科事典(旧版)内の素三彩の言及

【清代美術】より

…釉の色調,質感の表現によって,玉石木竹,金属,漆などの模作も行われるほど御器廠の釉法は進歩をとげた。ブラック・ホーソンと呼ばれて珍重される黒黄緑の地に文様を浮きたたせる素三彩もその一つである。また粉彩は琺瑯(ほうろう)彩・洋彩・軟彩と呼ばれて,清朝独自の技法とみなされており,ヨーロッパの影響によるといわれ,西欧的な嗜好を反映するものが少なくない。…

※「素三彩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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