最新 地学事典 「累帯超苦鉄質岩体」の解説
るいたいちょうくてつしつがんたい
累帯超苦鉄質岩体
zoned ultramafic complex
同心的に種々の超苦鉄質岩が累帯した岩体。累帯超塩基性岩体とも。造山帯に産し,比較的小岩体(径1km前後が普通)。同じく造山帯に産するアルプス型超苦鉄質岩体と異なる点は,岩体の大部分が角閃石輝岩や角閃石岩であること,ダナイトがあるとこれが核をなし順次かんらん岩・かんらん石輝岩・磁鉄鉱輝岩・角閃石輝岩が累帯すること,斑れい岩に伴うことが多いこと,斑れい岩はソーシュライト化が著しく岩石学的・化学的にみて両者が同源でないことなど。最後の点は玄武岩マグマの分化物である層状かんらん岩類とも異なる点。累帯岩体は超苦鉄質マグマが輝岩・かんらん岩・ダナイトの順に順次貫入したものと考えられる。このように,個々の岩体はさまざまな岩相が同心円状の帯状配列するため超苦鉄質複合岩体をなす。さらに,これら岩体は数百kmにもわたって列状に分布する。
執筆者:端山 好和
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

