組合系統金融(読み)くみあいけいとうきんゆう

百科事典マイペディア 「組合系統金融」の意味・わかりやすい解説

組合系統金融【くみあいけいとうきんゆう】

一般の金融機関との取引を行いにくい農林水産業,中小企業勤労者などの組合組織が行っている特有の系統的金融。代表的な農業の場合には,各市町村の農業協同組合,各都道府県の信用農業協同組合連合会,全国的な農林中央金庫という3段階の金融系統がある。
→関連項目信用組合

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世界大百科事典(旧版)内の組合系統金融の言及

【水産金融】より

…小生産者は本来,通常の金融ベースになじまないが,自然条件の影響を強くうける漁業ではとくにそうであり,このため漁家,中小資本に対しては特別の金融措置が講じられている。これには組合系統金融(単に系統金融ともいう)とそれを補完する制度金融(〈政策金融〉の項参照)とがある。前者の頂点に立つのが農林中央金庫(農林中金),後者のそれが農林漁業金融公庫(農林公庫)であり,大手資本には一般金融機関が応ずる。…

【農業金融】より

…農業金融機関は1897年(明治30)設立の日本勧業銀行,1898‐1900年の各府県農工銀行,1900年の北海道拓殖銀行に始まるが,その後零細な資金の必要性を満たすため,1900年の産業組合法に基づいて市町村産業組合が設立された。23年には産業組合中央金庫が設立され,郡ないし県の信用組合連合会を含めて,組合系統金融組織が成立した。現在では,産業組合は農業協同組合,信用組合連合会は信用農業協同組合連合会,産業組合中央金庫は農林中央金庫となっており,市町村,都道府県,全国の3段階を結ぶ組合系統農業金融機関をなしている。…

※「組合系統金融」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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