給米(読み)きゅうまい

精選版 日本国語大辞典 「給米」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐まいキフ‥【給米】

  1. 〘 名詞 〙 給料として支給される米。江戸時代には、封建家臣団は原則として領地を支給されたが、小身者幕府領主米蔵から米を支給された。また、村役人等も役手当てとして米を受け取ることがあった。
    1. [初出の実例]「就去年分若槻庄亀松給米事、今日神人一人并定使遣彼庄家了」(出典大乗院寺社雑事記‐文明一〇年(1478)四月一日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の給米の言及

【大庄屋】より

…ただし幕領では,1713年(正徳3)諸国代官への通達(全13条)の11条において,大庄屋,割元,惣代などを廃止した。その理由は,彼らへの多額の給米が村の負担となること,彼らの専断により百姓が難儀する場合が多いこと,の2点にあった。 藩領では,幕末まで大庄屋制度を維持したところが多い。…

※「給米」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android