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大乗院寺社雑事記 だいじょういんじしゃぞうじき

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大乗院寺社雑事記
だいじょういんじしゃぞうじき

興福寺の大乗院の門主尋尊 (1430~1508) ,政覚 (1453~94) ,経尋 (1498~1526) の3代にわたる公式の日記類。約 190冊。宝徳2 (1450) ~大永7 (1527) 年まであり,興福寺,春日社の諸行事,興福寺中最も有力であった大乗院領諸荘園のこと,大和の衆徒,国民ら下級の人々の動向や畿内の武士同士の衝突など,記事が豊富である。

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デジタル大辞泉の解説

だいじょういん‐じしゃぞうじき〔ダイジヨウヰンジシヤザフジキ〕【大乗院寺社雑事記】

大乗院の第19世門跡である尋尊の日記。宝徳2年(1450)から永正5年(1508)に至る。応仁の乱前後の政治・経済・社会を知る上での重要史料。

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百科事典マイペディアの解説

大乗院寺社雑事記【だいじょういんじしゃぞうじき】

奈良興福寺大乗院門跡尋尊(じんそん)・政覚(せいかく)・経尋(きょうじん)の日記の総称。内閣文庫蔵。うち1450年―1508年の約60年間にわたる尋尊の日記は,応仁・文明の乱前後の社会情勢,土一揆,世相などを克明に描写した,室町中・末期の重要史料。
→関連項目高屋城天王寺吉崎

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世界大百科事典 第2版の解説

だいじょういんじしゃぞうじき【大乗院寺社雑事記】

興福寺大乗院第19世門跡尋尊(じんそん)の日記。その自筆本が,《寺務方諸廻請》12冊,《大乗院寺社雑事記》167冊,《尋尊大僧正記》20冊に分かたれ,内閣文庫に所蔵されている。なお《安位寺殿御自記第五十二》として《経覚私要鈔》に混入されている1冊(長禄3年11~12月)も尋尊の日記である。日次記は,1450年(宝徳2)1月1日から1508年(永正5)1月17日まで約60年間の長きにわたっている。日次記のほかに,長禄四年若宮祭田楽頭記(第8冊),寛正五年河原勧進猿楽記(第23冊),寛正五年若宮祭礼馬長頭方(第27冊),文明三年慈恩会記(第48冊),文明七年維摩会講師方条々(第62冊),文明十三年東大寺別当職事条々(第78冊),文明十五年印鎰舁之中綱問答記(第86冊),文明十七年能登岩井両河用水相論条々(第98冊),長享二年東山殿御庭木方(第119冊),永正元・三年諸引違引付(第169冊)などの別記が含まれる。

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大辞林 第三版の解説

だいじょういんじしゃぞうじき【大乗院寺社雑事記】

大乗院門主の尋尊の日記。興福寺・春日社の関係を中心に、応仁の乱前後の中世社会動乱期の様相を活写する。当時の政治・社会研究の重要資料。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大乗院寺社雑事記
だいじょういんじしゃぞうじき

奈良興福(こうふく)寺大乗院第19世門跡(もんぜき)尋尊(じんそん)の日記。自筆本が『寺務方諸廻請(じむかたしょかいじょう)』12冊、『大乗院寺社雑事記』167冊、『尋尊大僧正記(だいそうじょうき)』20冊に分かたれ、国立公文書館に所蔵されている。『安位寺殿御自記(あんいじどのごじき)』52冊も尋尊の日記である。日次記(ひなみき)は1450年(宝徳2)から1508年(永正5)にわたる。このほか別記として、長禄(ちょうろく)4年(1460)若宮祭田楽頭記(わかみやさいでんがくとうき)、寛正(かんしょう)5年(1464)河原勧進猿楽記(かわらかんじんさるがくき)、文明(ぶんめい)3年(1471)慈恩会記(じおんえき)などが含まれている。内容は、興福寺の寺務、寺領支配などのほか、応仁(おうにん)の乱前後の幕府・守護大名・公家(くげ)の動向、国人・土一揆(どいっき)など在地勢力の動きにまで及び、室町中・末期の重要史料である。刊本『大乗院寺社雑事記』(12冊)がある。[小泉宜右]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の大乗院寺社雑事記の言及

【尋尊】より

…また大乗院や興福寺の先例や所領などの記録を収集し筆写した。前後50年にわたる日記《大乗院寺社雑事記》をのこしたほか,《大乗院日記目録》《三箇院家抄》《七大寺巡礼記》《大乗院門跡領目録》など多くの記録をのこした。尋尊の面目は,下剋上の時代の証言者である点にあったといえよう。…

【大乗院】より

…明治維新の廃仏毀釈と上地により,院主は還俗(げんぞく)して松園氏を称した。《大乗院寺社雑事記》をはじめ,多くの大乗院文書が残されている。【堀池 春峰】。…

※「大乗院寺社雑事記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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