継手・接手（読み）つぎて

精選版 日本国語大辞典

つぎ‐て【継手・接手】

〘名〙

① 家業や家督をつぐ人。ついで。

② つぎ木をすることを業とする人。

※広益国産考（1859）八「接人(ツギテ)を両人雇ひ是を有来(ありきた)れる櫨の登らざるをみな接木し」

③ 船の敷(しき)・水押(みおし)・戸立をはじめ部材と部材とのつぎ目。〔安宅御船仕様帳（1711）〕

④ 囲碁で、離れた石をつなぐために打つ手。

⑤ 物と物とをつなぎ合わせた部分。木材、鉄材などの接合部分。つぎめ。

※雑俳・柳多留‐六（1771）「しょく台の次手をむすめいきとおり」

⑥ 二個の機械部品を一体に接続するための部品。軸継手、リベット継手、管継手、ピン継手などがある。木造建築の部材の結合もいう。ジョイント。〔電気工学ポケットブック（1928）〕

出典　精選版 日本国語大辞典