綜(漢字)

普及版 字通 「綜(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 14画

[字音] ソウ
[字訓] へ・いとかけ・すべる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は宗(そう)。〔説文〕十三上に「(はた)の縷(る)なり」とあり、〔唐写本玉〕に「の縷は絲を持してはるなり」の文がある。〔列女伝、母儀、魯の季敬姜伝〕に「推してき、引きて來らしむるるは綜なり」とあり、経(たていと)と緯(よこいと)とを織りなすものであるから、錯綜(さくそう)といい、綜括・綜合という。

[訓義]
1. へ、いとかけ。
2. すべる、あつめる、くくる、おさめる、まじえる。

[古辞書の訓]
和名抄〕綜 閉(へ)〔名義抄〕綜 へ・スブ・スベテ・ナラフ・フサヌ・イトアハス・モテアソブ・ツムグ・ムツブ・キヌタリ・ヲサム 〔字鏡集〕綜 スベタリ・ホソシ・イト・ヘ・ナラ・フサヌ・ナラフ・ナラム・ツムグ・カサヌ・アハス・ムツブ・キメタリ・モテアソブ・マナブ・ヲサム・ツツム・スフクム

[語系]
綜tzun、奏tzo、また(総)tzongも声義近く、楽音を合わせることを奏、糸を聚束することを綜・総という。

[熟語]
綜緯綜覈綜核・綜括綜貫・綜観綜計・綜校・綜合・綜事・綜実綜緝・綜制綜析綜摂・綜達綜治・綜物綜務・綜覧綜理綜練
[下接語]
該綜貫綜綜・錯綜・銓綜・通綜・畢綜・弁綜・

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報