総主教(読み)そうしゅきょう

山川 世界史小辞典 改訂新版 「総主教」の解説

総主教(そうしゅきょう)
patriarch

ギリシア正教会の高級聖職。カトリック教会総大司教同語日本語のみ区別される。現在ギリシア正教では,イスタンブルアレクサンドリアアンティオキアイェルサレムモスクワユーゴスラヴィアルーマニアブルガリアに8名の総主教が置かれている。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の総主教の言及

【カトリコス】より

…東方キリスト教において一部の教会で使われる首長の称号。総主教に相当する。現在ではネストリウス派教会およびアルメニア教会(いずれも東方正教会に属さない)で用いる。…

【主教】より

…ローマ帝国の首都および属州の主都の主教は,他の主教にも管轄を及ぼすことからメトロポリテスmētropolitēs(府主教,首都大司教)と呼ばれた。さらに一国またはそれに準ずる地域の教会の最高責任者としてパトリアルケスpatriarchēs(総主教,ローマ教会は教皇の名称を用いた)が設けられた。しかし,これらは主教としては同等の資格である。…

※「総主教」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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