総制銭(読み)そうせいせん(その他表記)zong-zhi-qian; tsung-chih-ch`ien

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「総制銭」の意味・わかりやすい解説

総制銭
そうせいせん
zong-zhi-qian; tsung-chih-ch`ien

中国,南宋歳入項目の一つ。との抗争によって財政難に陥った南宋は,歳入確保のため紹興5 (1135) 年総制司を設けて,内外官司の財務を検察させた。その総制司が収集した銭を総制銭という。官庁の零細な雑収入,免役関係の隠漏遺欠を総制銭として集め,国庫に収めた。戦時応急の収入であったが,慢性的財政難のため廃止されることなく,南宋一代を通じて行われ,経制銭とともに南宋の歳入の大きな部分を占めた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む