惣銅壷(読み)そうどうこ

精選版 日本国語大辞典 「惣銅壷」の意味・読み・例文・類語

そう‐どうこ【総銅壺・惣銅壺】

  1. 〘 名詞 〙 銅壺をとりつけた竈(かまど)側壁。また、火鉢などの全部銅製のもの。
    1. [初出の実例]「総とうこふきかけて呼ぶ初かつほ」(出典:雑俳・柳多留‐二四(1791))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の惣銅壷の言及

【銅壺】より

…江戸の町家の炊事施設として多く用いられた。かまど全体を銅壺にしたものを惣銅壺(そうどうこ)といったが,多くは土製のかまどと銅壺とが併用された。《守貞漫稿》が図を掲げて,〈上図ノ者ハ大釜ノ所土竈一口,其他銅壺二口アリ,此図ノ銅壺三ケヲ合テ二口ヲ備フ,此中銅壺ヲ分銅(ふんどう)ト云〉としているように,分銅形の中銅壺に左右の銅壺を密着させてたき口を2ヵ所設けるのがふつうだったらしい。…

※「惣銅壷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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