緑簾石角閃岩相(読み)りょくれんせきかくせんがんそう(その他表記)epidote-amphibolite facies

最新 地学事典 「緑簾石角閃岩相」の解説

りょくれんせきかくせんがんそう
緑簾石角閃岩相

epidote-amphibolite facies

緑色片岩相と角閃岩相との中間の変成条件を示す変成相。P.Eskola(1939)提唱。この相では,斜長石のアノーサイト分子が不安定となり緑れん石とアノーサイト分子の少ない斜長石を生ずる。この相で緑れん石と平衡に共存する斜長石の成分は,An5%から30%までとされている。Zの軸色が青緑色のホルンブレンドが特徴的に出現する。アクチノ閃石は出現しない。アノーサイト分子の少ない斜長石(アルバイト~オリゴクレース)・緑れん石・ホルンブレンドという組合せがこの相の苦鉄質岩に特徴的。泥質片岩では黒雲母が広く出現する。泥質片岩に特徴的にみられる鉱物組合せアルマンディン・黒雲母・白雲母・アノーサイト分子の少ない斜長石・石英ざくろ石の形成は,岩石中のMn・Fe2・Mgの存在比によって左右されるので,ざくろ石の出現だけで緑色片岩相との境界とすることはできない。亜相区分が試みられている。火成相があるかどうか不明。

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関連語 正夫 岩崎

岩石学辞典 「緑簾石角閃岩相」の解説

緑簾石角閃岩相

この相は中程度の圧力および温度の条件で形成された変成相で,角閃石─曹長石─緑簾石の鉱物組合せが特徴[Eskola : 1920, 1939].ターナーはこの相を緑色片岩相の高温度の亜相に含め,石英曹長石緑簾石アルマンダイン亜相とした[Turner & Verhoogen : 1960].ターナーは曹長石の存在を重要視して低い変成度を示すものとした.後にファイフとターナーは亜相をやめて元の相に戻した[Fyfe & Turner : 1966].この相はエスコラが1939年に追加したもので,塩基性岩石の場合にはアクチノ閃石でない角閃石を含むのが特徴である[Eskola : 1939].斜長石はAn成分に富み,オリゴクレースからアンデシンの成分となる.ランベルグは緑色片岩相では斜長石の成分はAn10%くらいであり,緑簾石角閃岩相と角閃岩相の境はAn30%くらいと考えたが,これには問題がある[Ramberg : 1952].ターナーは緑色片岩相では曹長石が本質的であると考えており,緑簾石角閃岩相を遷移的で狭い温度範囲のものと考え,独立した変成相とは考えていない[Turner : 1981].

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