いわゆるホスピスのうち、厚生労働省の一定基準にあい、保険適用されるターミナル・ケア専用病棟。1人1日3万7800円が保険から支払われる。1990年(平成2)の聖隷三方原(せいれいみかたばら)病院、淀川キリスト教病院などをはじめとして2008年まで全国で181病院3498床が指定されている。末期癌(がん)やエイズなど治療の困難な患者を対象にした、治療よりも人生の最後を落ち着いて送るための施設。鎮痛治療や応急処置のほかはとくに治療をせず、患者はほとんど制限なく、自由な生活を楽しむ。日本の施設の中心はキリスト教系のものだが、仏教系や、国公立で無宗教色のものなどもある。
[田辺 功]