縄打(読み)なわうち

精選版 日本国語大辞典 「縄打」の意味・読み・例文・類語

なわ‐うちなは‥【縄打】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 建築する敷地に縄を張って、境界や建物の位置を定めること。なわとり。なわばり。
    1. [初出の実例]「禁裏、東柳馬場に院御所可立之由、縄打有之間、見物に罷向了」(出典言経卿記‐天正一二年(1584)一〇月九日)
  3. なわいれ(縄入)
    1. [初出の実例]「塀の縄打の時、犬ばしり一尺五寸をきて可然候。武者ばしりは三間計可然也」(出典:築城記(1565))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の縄打の言及

【検地】より

…言葉としては戦国期から使われたが,豊臣秀吉の太閤検地以来公用語として定着した。俗に竿入,竿打,縄入,縄打などともいった。土地人民の調査そのものは古代からあり,律令制下の田籍田図と戸籍計帳,荘園制下の検注や内検,鎌倉幕府の大田文(おおたぶみ)などがある。…

※「縄打」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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