縺れ合う(読み)もつれあう

精選版 日本国語大辞典 「縺れ合う」の意味・読み・例文・類語

もつれ‐あ・う‥あふ【縺合】

  1. 〘 自動詞 ワ行五(ハ四) 〙
  2. 互いにもつれる。互いにからみあう。
    1. [初出の実例]「二世の盃済で後、閨のむつ言ささめ言、親しらず子しらずと、蔦の細道、もつれ合、嬉しからふと手を引ば」(出典:浄瑠璃・仮名手本忠臣蔵(1748)八)
  3. 事柄が互いに入り乱れる。
    1. [初出の実例]「藤川のもつれ合たる胸の内打明ていや」(出典:浄瑠璃・神霊矢口渡(1770)四)
    2. 「感情と理窟の縺(モツ)れ合(ア)った所を解(ほ)ごしながら」(出典明暗(1916)〈夏目漱石〉九七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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