繊維芽細胞(読み)せんいがさいぼう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「繊維芽細胞」の意味・わかりやすい解説

繊維芽細胞
せんいがさいぼう

動物の繊維性結合組織の主要な細胞で、外形は細長く扁平(へんぺい)なものが多い。繊維芽細胞は、膠原(こうげん)繊維の形成に関与していると考えられていて、その細胞質は特殊な分化を示さない。動物組織を培養すると、この型の細胞が培養条件にもっとも適合するので、他種の細胞をしのいで増殖する場合が多い。このため、20世紀の初めごろから培養細胞の代表的なものとして繊維芽細胞を用い、増殖、細胞運動、細胞間相互作用、細胞老化などの問題が研究されている。しかし、培養中で外見的に繊維芽細胞とよばれるものが、すべて組織中で繊維形成にあずかる細胞とは限らない。

[大岡 宏]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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