普及版 字通 「网」の読み・字形・画数・意味


6画

(異体字)罔
8画

[字音] モウ(マウ)
[字訓] あみ

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 象形
網の形で、罔・(網)(もう)の初文。〔説文〕七下に「犧(はうぎ)氏、繩を結びて以て田(かり)し、以て漁するなり。冂(けい)に從ふ。下は网のに象る」(段注本)とし、重文四を列する。犠が網を作ったとする説は、〔易、辞伝下〕にみえる。字は綱から網糸を垂れる形で、境界を示す冂に従うものではない。のち声符の(亡)(ぼう)を加える。

[訓義]
1. あみ、あみする。
2. 罔・の初文、あみのめ。

[古辞書の訓]
名義抄〕网 アミ・ナシ・イツハル 〔立〕网 ナシ・アミ・コモル・ウサギアミ

[部首]
〔説文〕に罪・罟・羅・・罷・置・罵・詈など三十三字と〔新附〕に三字、〔玉〕にはすべて九十二字を属する。罪の初文は(ざい)で、鼻に加える墨刑。詈(り)は盟誓に网を加える呪的な方法。他はおおむね網で覆う意象の字である。

[声系]
〔説文〕に网・罔・を一字とし、网声として岡、また岡(こう)声として剛・綱の字を収める。岡は网(鋳型)に火を加える形で、高熱を加えて堅剛の意となる。剛は鋳型を裂く意。网とは別系の字である。

[熟語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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