羽根布団（読み）ハネブトン

デジタル大辞泉

はね‐ぶとん【羽根布団／羽布団】

鳥の羽毛を中に入れた布団。軽くて暖かい。《季 冬》→羽毛布団［補説］

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

はね‐ぶとん【羽根蒲団・羽蒲団】

1. 〘 名詞 〙 綿の代わりに、鳥の羽毛を中に入れた蒲団。軽くて暖かく、蒲団のうちでも上等のものとされる。《 季語・冬 》
   1. [初出の実例]「軽くふわりと腰埋む羽根ぶとん」(出典：雑俳・歌羅衣（1834‐44）五)

出典　精選版 日本国語大辞典

世界大百科事典（旧版）内の羽根布団の言及

【羽毛】より

…鳥類の体をおおっている表皮の変形物で，発生学的には哺乳類の毛や爬虫類のうろこと相同である。しかし，羽毛はすべての鳥類に存在し，鳥類以外の動物にはまったく見られないので，鳥類の重要な特徴となっている。羽毛はその形態によって，正羽，綿羽，半綿羽，糸状羽，粉綿羽（ふんめんう）の5種類に分類できる。正羽contour featherは1本の羽軸rachisとその両側の羽弁vaneより成り，羽弁は多数の羽枝barbおよび羽小枝barbuleからできている。…

【寝具】より

…就寝の様式によって寝具の種類および用具は異なるが，寝具には敷具，掛具と枕や敷布，携帯式寝具であるハンモックやシュラーフザック(寝袋)など，また就寝時の環境を整える具として蚊帳(屋)などが含まれる。ここでは主として敷具と掛具について述べる。
［日本］
　敷具のもっとも古いものは薦（こも）と蓆(筵)（むしろ）である。材料は菰（こも），稲，菅（すげ），蒲（がま），萱（かや），藺（い）などで，最初は一重に編んで用いた。…

※「羽根布団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」