羽束山(読み)はつかやま

日本歴史地名大系 「羽束山」の解説

羽束山
はつかやま

香下かしたの北東部にあり、香下山ともいう。標高五二四メートル。山容は「摂津名所図会」に「峰頭高く聳え形尖りて削るがごとし」とある。古来歌にもよく詠まれ、「後鳥羽院集」に「あふことも今ははつかのやまの名も我身ひとつに更る夜の月」、「土御門院御集」に「津の国のなにはかくれぬ弓はりのはつかの山に残る月かけ」、「新古今集」巻一六の大江匡房の歌に「頼綱朝臣、つのくにはつかといふ所に侍りける時、つかはしける」として「秋はつるはつかの山のさびしきに有明の月を誰とみるらむ」などが知られている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 八雲御抄 歌枕

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む