精選版 日本国語大辞典 「翠屏」の意味・読み・例文・類語
すい‐へい【翠屏】
- 〘 名詞 〙
- ① みどり色のついたて。
- [初出の実例]「紈扇抛ち来って青黛露はる 羅帷巻き却けて翠屏明らかなり〈具平親王〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)
- [その他の文献]〔江淹‐麗色賦〕
- ② 草木が生い茂ったり、苔むしたりしてみどり色に見える崖(がけ)。
- [初出の実例]「翠屏只任嵩煙色、錦障更添峡水声」(出典:江吏部集(1010‐11頃)上・秋日遊般若寺同賦秋山似画図)
- 「洞門開けて翠屏現はれたり」(出典:大観本謡曲・江島(室町末))
- [その他の文献]〔杜甫‐題瀼西新貨草屋詩〕