耕作噺(読み)こうさくばなし

改訂新版 世界大百科事典 「耕作噺」の意味・わかりやすい解説

耕作噺 (こうさくばなし)

江戸中期の農書津軽(青森県)堂野前村の中村喜時(生没年不詳)が1776年(安永5)に著し,のち写本として伝わった。〈老人噺けるは〉の書出しで始まる22章からなり,老農談話の形式でまとめられている。寒冷地風土気候,稲作技術の要点などを述べ,安定収穫のための早生稲栽培,用水管理にとくに注意を促した。《近世地方経済史料》《日本農書全集》所収
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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