耳囂(読み)みみかしましい

精選版 日本国語大辞典 「耳囂」の意味・読み・例文・類語

みみ‐かしまし・い【耳囂】

〘形口〙 みみかしまし 〘形シク〙 (「みみがしましい」とも) 耳にやかましく聞こえる。うるさい。騒々しい。かまびすしい。みみかしがまし。
※金島書(1436)時鳥「都にては、待ち聞きし時鳥、この国にては、〈略〉かりそめの宿の木末、幹の松が枝までも、耳かしましきほどなるが」

みみ‐かしがまし【耳囂】

〘形シク〙 (「みみかしかまし」とも) =みみかしましい(耳囂)
源氏(1001‐14頃)末摘花「物の音ども、常よりみみかしかましくて」
みみかしがまし‐さ
〘名〙

みみ‐がまし・い【耳囂】

〘形口〙 みみがまし 〘形シク〙 やかましくて、うるさい。
※栄花(1028‐92頃)月の宴「さまざま耳(みみ)かましきまでの御祈りども、しるし見えず」

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