世界の観光地名がわかる事典 「聖ゼバルドゥス教会」の解説 せいゼバルドゥスきょうかい【聖ゼバルドゥス教会】 ドイツ南部のバイエルン州の古都ニュルンベルク(Nürnberg)、中世の城壁に囲まれた旧市街の中央広場(Hauptmarkt)の近く、市役所の正面にある2つの尖塔を持つ教会。中央広場から徒歩約2分の場所にある。高い建物のないニュルンベルク市街からは、いたるところからこの教会の2つの尖塔が見える。この教会は旧市街北部のゼバルドゥス地区の地区教会で、1225年に着工し、1274年に後期ロマネスク様式の教会として完成して献堂された、ニュルンベルクで最も古い教会建築である。その後260年近くにわたって改築・増築が繰り返され、1438年に現在の建物の原型がほぼできあがった。ゴシック様式の聖歌隊席や2つの尖塔は、その後増築されたものである。この教会は第二次世界大戦中に大きな被害を受けたが、1981年に再建・復元された。プロテスタントからカトリックに改宗した教会で、17世紀のバロック期の作曲家ヨハン・パッヘルベル(Johann Pachelbel、1653~1706年)ゆかりの教会でもある。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報