山川 日本史小辞典 改訂新版 「聖武天皇宸翰雑集」の解説
聖武天皇宸翰雑集
しょうむてんのうしんかんざっしゅう
「雑集」とも。正倉院に伝わる六朝から唐にかけての仏教に関する詩文145首を記した書巻。756年(天平勝宝8)の「東大寺献物帳」に「雑集一巻,白麻紙,紫檀軸,紫羅褾,綺帯,右,平城宮御宇 後太上天皇(聖武天皇)御書」と記載されるものにあたり,奥書に「天平三年九月八日写了」とあることから,聖武天皇31歳の宸筆とされる。白麻紙47枚を貼り継ぎ,繊細な筆致で書かれる。本紙縦27.8cm,横2135cm。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報