太上天皇(読み)だじょうてんのう

  • ▽太上天皇
  • おおきすめらみこと おほき‥
  • だいじょうてんのう
  • だいじょうてんのう ダイジャウテンワウ
  • だいじょうてんのう〔ダイジヤウテンワウ〕
  • だじょうてんのう ダジャウテンワウ
  • だじょうてんのう〔ダジヤウテンワウ〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

「だいじょうてんのう」と読む場合もあり,略して太上皇上皇ともいう。譲位した天皇称号。さらに出家入道すると太上法皇,略して法皇といった。仙洞 (せんとう) ,仙院,姑射山 (こやさん) ,藐姑射山 (はこやさん) などは唐名で,神仙の住むところの意から用いたもので,仙洞御所は現在京都御所の中に残っている。太上天皇の語の歴史上の初見は,『続日本紀』大宝1 (701) 年6月のにあり,持統天皇のことである。平安時代には譲位がしばしば行われたため,一時に上皇が何人も生じる場合があり,このときには一院,二院,または本院,中院,新院などと呼んだ。上皇が歴史上最も活躍したのは院政の場合で,白河上皇 (のち,法皇として院政を行う) が応徳3 (1086) 年に院庁で国政を行なったのに始る。その後,鳥羽上皇,後白河上 (法) 皇らが院政を行い,藤原氏の摂関政治衰微するにいたった。上皇の権威は後鳥羽上皇に受継がれ,ついに承久の乱を引起すにいたったが,鎌倉幕府に敗れ,上皇による院政もその力を失った。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 退位した天皇をいう尊称。文武天皇元年(六九七)に譲位した持統天皇に対して用いたのに始まる。だいじょうてんのう。だじょうてんのう。
※続日本紀‐大宝元年(701)六月庚午「太上天皇幸吉野離宮
※令義解(718)儀制「太上天皇。〈譲位帝所称〉」
〘名〙
※高野本平家(13C前)一「いまだ御元服もなくして、太上(ダイジャウ)天皇の尊号あり」
② 転じて、天皇が、自分の父で天皇に即位することのなかった親王に贈る尊称。だじょうてんのう。
※皇年代略記‐後堀河院「承久三年〈略〉八月十一日、尊皇親入道守貞親王〈略〉為太上天皇、〈後高倉院是也〉」
〘名〙
※浄瑠璃・暦(1685)一「しょてんのめぐみひさかたの太上(ダジャウ)天皇とはじめてあがめ奉る」
※大観本謡曲・須磨源氏(1430頃)「藤の裏葉に太上天皇(だじょうてんのう)かく楽しみを極めて」

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世界大百科事典内の太上天皇の言及

【上皇】より

…譲位した天皇の称。太上天皇の略。譲位は645年(大化1)皇極天皇が孝徳天皇に皇位を譲ったのに始まり,新帝は姉の皇極に皇祖母尊(すめみおやのみこと)の尊称をたてまつったが,大宝令において〈譲位の帝〉の尊称を太上天皇と定めた。…

※「太上天皇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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