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「だじょうてんのう」とも。譲位した天皇をいう。上皇・太上皇と略し,院ともよばれ,その御所は仙洞・仙院と称された。初例は持統太上天皇で,中国の太上皇・太上皇帝にならって大宝令で制定されたものと考えられ,譲位と同時に,この称号と天皇在位中とかわらない権能を保証された。嵯峨太上天皇以後,公的地位を離れたが,白河太上天皇が院政を始めるに至り,治天の君として君臨した。なお親王から太上天皇になった例は,後高倉院・後崇光院・陽光院(誠仁(さねひと)親王)・慶光天皇(閑院宮典仁(すけひと)親王)である。
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→上皇
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→上皇
…譲位した天皇の称。太上天皇の略。譲位は645年(大化1)皇極天皇が孝徳天皇に皇位を譲ったのに始まり,新帝は姉の皇極に皇祖母尊(すめみおやのみこと)の尊称をたてまつったが,大宝令において〈譲位の帝〉の尊称を太上天皇と定めた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」