ベルギー北部、同国第2の都市アントワープにある大聖堂。ベネルクス3国最大のゴシック建築で、1352年から約170年をかけて建設された。高さ132mの北鐘塔と、高さ65.3mの南塔がある。聖堂内には、地元出身の画家ルーベンス(Pieter Paul Rubens、1577~1640年)が17世紀初めにキリストの処刑を描いた4枚の宗教画「キリスト昇架」「キリストの降架」「復活」「聖母昇天」がある。イギリスの作家ウィーダ作の童話『フランダースの犬』には、主人公の少年ネロがこの聖堂のルーベンスの絵画の下で天国へと旅立つ場面が描かれている。