…なお《万葉集》は2首,《歌経標式(かきようひようしき)》は1首の,鎌足作という歌を収めている。【青木 和夫】
[伝承]
藤原鎌足は,その官職名をとって大織冠(たいしよくかん∥たいしよかん)の名で親しまれているが,多武峰(とうのみね)の聖霊院(現在の談山(たんざん)神社)にまつられている。《談峯記》によると,定恵和尚が阿威山から談峯(多武峰)へ改葬して,墓上に十三重塔を建て,その東に御殿を造り,父鎌足の霊像を安んじたのが聖霊院の始まりとされる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」