精選版 日本国語大辞典 「聘ふ」の意味・読み・例文・類語
あと・うあとふ【聘・誂】
- 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙
- ① 結婚を申し込む。妻として迎える。
- ② 誘う。
- [初出の実例]「武彦を廬(いほ)城河に誘(アトヘ)率(たし)ひて、偽(あさむ)きて使鸕鷀没水補魚(うかはするまね)して、因て其不意(ゆくりもなく)して打ち殺しつ」(出典:日本書紀(720)雄略三年四月(前田本訓))
- ③ 頼む。注文する。あつらえる。そそのかす。あとらう。
- [初出の実例]「瑞歯別皇子陰(ひそか)に刺領巾を喚して之に誂(アトヘ)て曰はく『我が為に皇子を殺せ。吾必ず敦く汝に報ん』といふ」(出典:日本書紀(720)履中即位前(寛文版訓))