聞き做す(読み)キキナス

デジタル大辞泉 「聞き做す」の意味・読み・例文・類語

きき‐な・す【聞き×做す】

[動サ五(四)]聞いてそれと思う。それと意識して聞く。
「私には子宝が何となく空々そらぞらしく―・されたのである」〈志賀・母の死と新しい母〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「聞き做す」の意味・読み・例文・類語

きき‐な・す【聞做】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 聞いてそれと思う。それとして聞きとる。
    1. [初出の実例]「むかしの一条のかたにききなしつ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)吹上下)
    2. 「長明兼好などは、隠逸高趣にききなすべきところぞ」(出典:十善法語(1775)五)

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