聞て呆れる(読み)きいてあきれる

精選版 日本国語大辞典 「聞て呆れる」の意味・読み・例文・類語

きい【聞】 て 呆(あき)れる

  1. ( 明和一七六四‐七二)頃から江戸で用いられたはやりことばで、「何々が聞いて呆れる」の形で用いられる。初めは他の人の言葉を受けて、しゃれて別の言葉に置きかえ「何々が聞いて呆れる」としたが、後には他の人の言葉を受けて他の人の言葉を否定したりからかったりする意に用いた ) 呆れる。まじめに聞けない。〔洒落本辰巳之園(1770)〕
    1. [初出の実例]「『なんでも見通しだ』『なんだ見通しだ、おく座敷が聞てあきれるは』」(出典:咄本・無事志有意(1798)辻八卦)
    2. 「何、猫だ? 猫が聞いてあきれらあ」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む