聞漏・聞洩(読み)ききもらす

精選版 日本国語大辞典 「聞漏・聞洩」の意味・読み・例文・類語

きき‐もら・す【聞漏・聞洩】

〘他サ五(四)〙
① 聞いて、他へもらす。秘密などを聞いて、他人にこっそりと話す。
源氏(1001‐14頃)真木柱「つぎつぎにききもらしつつ、ありがたき世語りにぞささめきける」
② 話の一部分を聞き落とす。聞くべき事柄をうっかりとして聞かないでしまう。
徒然草(1331頃)二三四「おのづから聞もらすあたりもあれば、覚束なからぬやうに告やりたらん」
※満韓ところどころ(1909)〈夏目漱石〉二三「その点はつい聞(キ)き洩(モ)らした」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android