精選版 日本国語大辞典 「聞覚」の意味・読み・例文・類語
きき‐おぼ・える【聞覚】
〘他ア下一(ヤ下一)〙 ききおぼ・ゆ 〘他ヤ下二〙
① 以前に聞いて記憶している。聞き知っている。
※ロドリゲス日本大文典(1604‐08)「ヲンゴクニテ quiquivoboyexi(キキヲボエシ) ウヂノ サト」
② 正式に習わずに聞いていて覚える。耳学問をする。
※虎寛本狂言・茫々頭(室町末‐近世初)「こなたの常々歌にすかせらるるに依て、其御影に、私も少しは聞覚へておりまする所で」
③ においをかいでそれと知る。〔日葡辞書(1603‐04)〕
きき‐おぼえ【聞覚】
〘名〙
① 以前に聞いた記憶があること。聞いたことがあるように感じること。
② 正式に習ったのではなく聞いていて覚えること。聞きかじり。耳学問。
※人情本・恩愛二葉草(1834)三「僅(ほん)の聞き覚えの事なれば、所々些とづつ知って居ります許り」
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