聞顔(読み)きかぬがお

精選版 日本国語大辞典 「聞顔」の意味・読み・例文・類語

きかぬ‐がお‥がほ【聞顔】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 聞かないそぶり。そしらぬ様子。また、負けずぎらいのさま。きかずがお。
    1. [初出の実例]「『耳な草となんいふ』といふ者のあれば、『むべなりけり、きかぬがほなるは』と笑ふに」(出典:枕草子(10C終)一三一)

きき‐がお‥がほ【聞顔】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) =ききしりがお(聞知顔)
    1. [初出の実例]「大臣もかかる御けしきききがほにはあらで」(出典:源氏物語(1001‐14頃)絵合)

きけ‐がお‥がほ【聞顔】

  1. 〘 名詞 〙 聞けと言わんばかりの顔つきをすること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android