聞驚(読み)きこえおどろかす

精選版 日本国語大辞典 「聞驚」の意味・読み・例文・類語

きこえ‐おどろか・す【聞驚】

〘他サ四〙 (「きこえ」は言うの意の謙譲語)
① 申しあげて注意をうながす。気をひくように申しいれる。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「御方々におぼし嘆き、さまざまにきこえおどろかし給ふもあれど」
② 忘れた頃になっておたよりを申しあげる。突然おうかがいする。
源氏(1001‐14頃)総角「宮をきこえおどろかしつつたえず御けしきをみ給ふに」

きき‐おどろ・く【聞驚】

〘自カ四〙 聞いて目が覚める。聞いてはっと気がつく。また、聞いてびっくりする。
古事記(712)上「其の寝ませる大神、聞驚(ききおどろき)て」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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