肩透(読み)かたすかし

精選版 日本国語大辞典 「肩透」の意味・読み・例文・類語

かた‐すかし【肩透】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 相撲決まり手の一つ。四つに組み互いに押し合ううち、相手が押し返す機をとらえ、足を引くと同時に差手で相手の腕の付け根を抱えて手前に引いてからだを開き、他方の手で相手の肩をはたいて倒す技。
    1. [初出の実例]「片透(カタスカシ)土俵真中へ相手を投出す」(出典咄本・喜美談語(1796)相撲見物)
  3. 意気込んで立ち向かってくる相手を、うまくそらすこと。
    1. [初出の実例]「投られた晩は寝るにも肩すかし」(出典:雑俳・柳多留‐六五(1814))
    2. 「見事な肩(カタ)スカシを喰って、O君ベソを掻いて、一同大笑ひ」(出典:浮世酒場(1936)〈獅子文六〉六)
  4. 取引相場で、一方の人気に追従し、または煽(あお)りながら、陰で手仕舞(てじま)うこと。〔取引所用語字彙(1917)〕

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