胸鎖乳突筋(読み)きょうさにゅうとつきん(その他表記)sternocleidomastoid muscle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「胸鎖乳突筋」の意味・わかりやすい解説

胸鎖乳突筋
きょうさにゅうとつきん
sternocleidomastoid muscle

頸部外側にある筋肉で,胸骨柄前面と鎖骨の胸骨端から起り,側頭骨の乳様突起に停止するのでこの名がある。副神経と頸神経叢筋枝に支配される。両側の筋肉が同時に働くと下顎を上げて頭を前方出し,片側が働くと頭を横に回して傾ける。この筋が先天的に短縮していると先天性筋性斜頸が起る。

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世界大百科事典(旧版)内の胸鎖乳突筋の言及

【筋肉】より

…咬筋と同じように,歯をかみ合わせると,側頭部の皮膚の上から筋肉の収縮をよく触れることができる。
【頸部の筋肉】

[胸鎖乳突筋]
 側頸部にある強大な筋肉で,顔を左右に向けたときに,その反対側にある胸鎖乳突筋を頸部の皮膚の上からよく触れることができる。また向かい合っている人の場合も同様に観察できる。…

※「胸鎖乳突筋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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