脂下(読み)やにさがり

精選版 日本国語大辞典 「脂下」の意味・読み・例文・類語

やに‐さがり【脂下】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 雁首を上にあげて、キセルをくわえること。
    1. 脂下<b>①</b>〈景清百人一首〉
      脂下〈景清百人一首〉
    2. [初出の実例]「銀煙管脂下(ヤニサガリ)にくはへ」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)
  3. 気どった態度。また、得意然とした、高慢な態度。〔洒落本胡蝶夢(1778)〕
  4. ( 様子に似ているところから ) こじりを下げて刀をさすこと。刀をおとしざしにすること。
    1. [初出の実例]「我(われ)がその真木ざっぱを壱本半、やにさがりにさして居たとって、怖くも恐ろしくも何ともねへ」(出典:洒落本・新吾左出放題盲牛(1781)侠八歯臍)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android